もう一つの問題

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もう一つの問題

アダルトチルドレンである人が、抱える問題とは別に、アダルトチルドレンにはもう一つ問題になる側面があります。
それは、アダルトチルドレンである人が、自分が抱えている悩みの原因が親や環境のせいだと気付き、その問題を完全に他者のせいにしてしまうケースがあることです。
自分の力が及ばない過去の経験が、今の自分を悩ませていると考えてしまい、前進できなくなる方がいらっしゃいます。
アダルトチルドレンであることにすがる形になってしまうので、余計にアダルトチルドレンから抜け出せなくなってしまうのです。
中にはアダルトチルドレンであることに安心すら覚える方もいます。

また、親や環境を恨み続けることもあります。
生き辛さの原因に気づいた時、一時は恨みを持つのは仕方の無いことです。
ですが、アダルトチルドレンの改善過程で、現実と向き合い、受け入れることで親や環境への恨みや怒りは薄れていきます。
これは改善の初期段階ですので、ここで何時までも恨み続けていると前に進めません。

これらは、言葉が一人歩きをしてアダルトチルドレンの大切な部分を見えなくしているということでもあります。
アダルトチルドレンである自分に気付き、その原因がどのような過去であるかを知る事は、アダルトチルドレン改善の第一歩ですが、大切なのは今の自分に悪い影響を及ぼしている性格や考え方を改善する方法ではないでしょうか。
過去は変えることが出来ませんが、これからの自分は変えて行けます。
もちろん、変わっていく過程では、苦手な事や辛い事があります。
ですが、それを避けてしまうと前には進めないものです。

くれぐれも、アダルトチルドレンだと自己認識している方は、アダルトチルドレンであることを悲観的に捉えないようにしてください。
アダルトチルドレンである部分も含め、各々の個性でもあるのです。

佐屋 鉄心

心理カウンセラー、心理研究家。 カウンセリングの経験を活かして、多くの人が読むだけでも変われるようなメッセージを届ける事を目指して執筆中。

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