回避癖

2019年7月24日アダルトチルドレンの実例

回避癖

相談者

20代前半 男性

悩みの内容

私は、すぐに困難から回避する癖があります。
小学校の頃から、つらいことがあると逃げ出して、同じような目にあわないように必死で自分をつくろってきました。
親に怒られることが多く、怒鳴られている間は何も考えられず泣いてばかりでした。
大人になってからも相変わらずで、仕事には就いたものの、上司から叱られるたびに思考が停止し、注意された事を直す行動も取れずにいます。
家に帰っても、できるだけ他のことに夢中になるようにして仕事の事を考えないようにしてしまいます。

回避癖の原因

子供の頃に親からよく怒られたというのがきっかけで、その処理の方法が分からないまま大人になってしまったのが原因と考えられます。
アダルトチルドレンの傾向です。

人は、危険を感じると防衛・回避を行います。
ですが、防衛も回避も出来ない状況になると脳はどうして良いかわからなくなり、思考を停止してしまいます。
思考を停止する事で感情を守っているのです。
そして、同じ体験をしたくないという感情が行動に表れ回避癖になっていると考えられます。

回避癖の対処方法

まずは、徐々に感情のコントロールをすることが大切です。
身に付いた癖を直すのは捉え方の変容と反復が必要です。
怒っている人に対しての恐怖や不安をやわらげるためには、その人がなぜ怒っているのかを考える癖をつけることです。
人は怒られると反省や改善策を考えるなどの思考をします。
ですが、どうしようもない状況や、答えが分からない時は次の行動が決められず、思考を停止してしまいます。
それらを改善するには、「相手が何を求めているのか」を知る必要があります。
それが分かれば、次の行動も思いつくはずです。
また、相手の感情や思考を考えていると、反射的な負の感情が薄まっていきます。
これは脳が思考優先になっていくからです。
回避自体は悪いことではありません。
ですが、過剰な不安から回避ばかりしていては、前には進めません。
勇気が必要なことですが、自分の感情ではなく相手の感情を考えるようにする事が回避癖を改善することにつながります。