ACと恋愛依存

2019年7月24日アダルトチルドレンの実例

ACと恋愛依存

相談者

20代 男性

悩みの内容

僕は恋愛依存だと思います。
彼女がいますが、一緒にいない時は不安で仕方ありません。
飲み会でもあると、悪いイメージばかり考えて、その時間はモヤモヤしています。
飲み会の途中でも電話で無事を確認してしまいます。
メールの返信が遅かったり、LINEのメッセージが既読になっているのに返信が無い時は、何かあったのかと悪い想像ばかりして、他のことが手に付かなくなります。
その後、連絡が付くと怒りの感情が止められず、ひどい事も言ってしまいます。
恋愛依存は女性に多いと聞きますが、僕のこの行動は恋愛依存だと自覚しています。
お互いのためにも、ネガティブな感情を何とかしたいです。

恋愛依存の原因

恋愛依存の原因は、幼少期に健全な愛情を注がれていない場合になることが多いようです。
大人になっても孤独感や、虚無感があり、それを埋めるために恋愛に依存するケースがあります。
健全な愛情が注がれず、大人になっても孤独感や虚無感を抱えるのはアダルトチルドレンの傾向といえます。
恋愛依存は心の隙間をうめるために恋愛にのめり込むところが問題となります。

恋愛依存の対処方法

恋愛依存の場合は、依存対象がその関係性にあります。
恋愛をしていないと落ち着かないタイプと、恋愛に執着するタイプに分かれます。
相談者の場合、後者にあたり恋愛関係を失うことに大きな不安を感じてしまうのでしょう。
その不安は、アダルトチルドレンの傾向に見られる、「自分の心にぽっかりと穴が開いてしまうのでは」という不安予測からきています。
恋愛でそれらを埋めようとすると相手の意思が大切になってきます。
相手が束縛されたいという人なら問題ないのですが、なかなか難しいことかと思います。

まず改善のためには、元々の孤独感や虚無感を埋めていく必要があります。
これには、不安になるイメージを持つ時間を作らないという事も一つの方法です。
一人で居る時間を恋愛以外のことで使うことで、不安になる時間を作らないようにするのです。
人の脳は、自分の好きなことをしていると、他のことでの不安も和らぐという機能があります。
自然と前向きな考えになるのです。

また、愛情の形に対する価値観を見直す事も必要です。
メールの返事が無い=愛されていない
ではありません。
愛情を受け取る方法は他にもたくさんあります。
相手を信じ、自分を信じてもらうことが大切ではないでしょうか。
また、愛情の形にルールを作っておく事も良いかと思います。
「帰った時と起きた時にメールをする」
という最低限のルールをお互いに納得の上で決めておきます。
それ以外は、強要しないと決めておけば、「ルールで決めたのだから仕方が無い」と自分に言い聞かせることができ、不安感情へのブレーキにもなります。

アダルトチルドレンの特徴で、感情がどうしても先立ってしまうというものがあります。
感情は考え方によってコントロールすることが可能ですので、もう一度、自分の感情がどこから来ていて、それに対する考え方のバランスが崩れていないか見つめなおすと良いかと思います。