相手を傷つけているのではないかと不安になる

2019年7月24日アダルトチルドレンの実例

相手を傷つけているのではないかと不安になる

相談者

30代 女性

悩みの内容

私は、相手を傷つけているのではないかといつも気になっています。
仲のいい人でも、会話を終えた後に相手に不快な思いをさせていなかったかと会話を思い出し、落ち込んでしまいます。
そんな事はないと自分に言い聞かせるのですが、落ち込みから抜け出すまでに時間がかかります。
人付き合いも避けるようになって、休日も引きこもることが多くなってきました。
仕事でも、相手のことを考えると言いたい事がなかなか言えないので上手くいかないことが多くあります。

深読みの原因

相手のことを傷つけているのではないかと、過剰に不安が出るのは、相手への「傷つけてはいけない」という固定概念と、自信のなさ来る「自分が見えない部分への不安」が強くあるからだと思われます。
どちらもアダルトチルドレンにみられる傾向で、特に「傷つけてはいけない」という固定概念は幼少期の刷り込みが影響しています。
むやみに人を傷つける事は良くないことです。
ですが、社会生活をしていれば人と関わりを持つ事は必須です。
その中で、相手に不快感を与える会話がある事は少なからず発生します。

深読みの対処方法

問題点は、相手の感情を自分のフィルターにかけて判断している部分です。
相手を傷つけたかどうかを先読みして、悪いほうに捉えてしまうというフィルターがかかっています。
まずは、そのフィルターを変容する必要があるでしょう。
例えば、会話の中で相手を傷つけるような事を言ったとしましょう。
「相手は絶対、不快に思っている」
と判断すると自分はマイナスな感情になってしまいます。
ですがそれは本当に正しくて正確な判断でしょうか。
人が変われば解釈も変わります。
一人の人がそれで傷ついても、他の人は傷つかないかもしれません。
このフィルターの問題点は、一つのモデルとしか比較せずに判断を下しているところにあります。
他のモデル(傷つかない人もいると定義するなど)との比較もすることです。
「相手は絶対、不快に思っている」
ではなく
「相手は、不快に思っているかもしれない」
と考える事が大切です。
そして、かもしれないと考えると、相手の気持ちを正確に知ろうという行動も生まれます。
会話を振り返ってどう思ったかを聞いてみたり、普段の言動をしっかり見て、この人ならこう思うかもという判断の材料を集めようとします。
相手を傷つけているという不安は、自分が作り出した妄想なのです。