アダルトチルドレンだと気が付いたけど

2019年7月24日アダルトチルドレンの実例

アダルトチルドレンだと気が付いたけど…

相談者

20代女性

悩みの内容

私はアダルトチルドレンだと思います。
父親はアルコール依存症で、母親は父の顔色ばかり伺い、私には目も向けてくれませんでした。
祖父母は優しく、そんな両親から私を守ってくれました。
ですが、今考えると祖父母には甘やかされてばかりだったと思います。
アダルトチルドレンのことを知り、調べるうちに私は典型的なアダルトチルドレンなのだと思いました。

引っ込み思案で、何事からも逃げ出したくなる傾向にあります。
本当はやらなければと思うのですが、体と気持ちが付いていきません。
両親の愛情が薄かったせいか、恋愛をするとその人の事ばかりになって、不安になります。
対人関係も心を開けず、いつも疎外感を感じています。
生きている事に疲れてしまいます。
今では、両親に恨みすら感じます。

アダルトチルドレンだという事は分かっているのですが、何をどうすればいいのかも分かりません。

アダルトチルドレンだと気が付いたけどどうして良いか分からない原因

共依存関係の両親を持った、典型的なアダルトチルドレンかと思われます。
共依存とは、依存者と依存されることを求める人の関係性です。
お互いの認知の有無は問いません。

共依存の両親に生まれた場合、十分な愛情を受けずに成長すると、健全な人間関係を築きにくくなる傾向があります。
愛情に対して過度な反応をするなど、距離感が上手く取れない場合があります。
また、両親以外に甘える事が出来る家族がいると、その人に依存したり、自立が上手くできなかったりという面もあります。

家族が十分な働きをしておらず、幼少期に身に付いたクセが生きづらさにつながっています。

アダルトチルドレンだと気が付いたけどどうして良いか分からない場合の対処方法

アダルトチルドレン克服の第一歩は「自分がアダルトチルドレンである」ということに気が付き、それを受け入れることから始まります。
ご相談者は、それ事態には気が付いていますので、具体的な原因と結果を考える段階にあります。

まず、十分な愛情を受けず、人間関係のバランスが取れないのは、自尊心の少なさからきています。
自己と他人の境界線が上手く引けないと、過剰に依存したり、逆に距離を置いてしまう結果となります。
まずは、自分がどのような立場なのかを踏まえ、自分が自分らしく生きていく方法を考えましょう。

恋愛に依存してしまうのであれば、興味の無い人と多く会話をしてみたり、全く知らない人に心を開くような心がけをするようにすれば、自ずと1人の人間に固執することがなくなってきます。
それは、世界観を広げる事につながり、自尊心も付いていきます。
また、引っ込み思案な場合、上記の行動が難しい場合もあるでしょう。
そうなると自分がどうしたらいいのか分からなくなり、アダルトチルドレンだという事態に押しつぶされてしまいます。
ただ、そこはせっかく自分の生き辛さがアダルトチルドレンだという事に気が付いたのですから、変わる勇気を持ちましょう。
変化は少しずつ起こっていきます。
いきなり変わる必要は無いのですから、まずは今出来る事を少しやるだけでかまわないと思います。失敗をしてもかまいません。
それは、少しずつでも前に進み、自分が変わっているという実感を与えてくれるはずです。

また、アダルトチルドレンだと気が付いた時点では、誰しも家族を恨む傾向にあります。
恨むこと事態は仕方の無い事です。
それだけ、つらい状況だということを表しています。
ですが、過去のせいばかりにもしていられません。
過去は、一先ず置いておいて、今の自分が進む事を考えましょう。
進んでいけば自信もつき、変わっている自分に気が付くはずです。
その時に、初めて過去の家族を許せるようになります。
「こんなにいい方向に変われたのは、あの家族がいたからだ」と思えるようになってきます。